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 ジュネスに入団すると、どんな一年になるのかな?



9月
ジュネスの一年 は、平和コンサートが終わった後に新入団員を迎える入団式から始まります。
この日のために、お父さん・お母さんがピカピカの新しいバイオリンを買ってくれました。入団式では、その新しい楽器を持って団員のみんなと一緒に演奏します。緊張や不安もあるでしょうが、上級生のお兄さん・お姉さん達が面倒をみてくれるので心配ありません。次の週から、いよいよ本格的にジュネスの練習です。
ジュネスの時間では合奏を練習しますが、その前に基礎である音階練習がとても重要です。バイオリンは無段階の音程が出る構造の楽器なので、精確な音程を取れるようになることが上達の第一歩だからです。どんなに弾けるようになっても、この基本はいつも繰り返さなければなりません。周りのお友達の音をよく聴いて、自分も同じ音が出せるように何度も何度も練習します。
10月
11月の町民文化祭に向けて、合奏曲の練習が始まっています。曲を弾くのは難しいけれど、まだ楽器を握って間もない新入団員でも弾けるように、編曲を担当してくださっている元団員のお母さまが第3バイオリンのパートを用意してくださいました。最初は簡単な楽譜からだけど、どんどん合奏に参加して、団員のみんなやピアノの先生と一緒に音楽を演奏する楽しさ・喜びを感じてください。
それにしても、上級生のお兄さん・お姉さん達は上手だなあ。早くあんなふうに弾けるようになりたいなあ。でも、近道はありません。近道はないけれど、子どもたちは練習すれば練習するだけ必ず上達します。
11月
ジュネスに入団して初めての演奏会(町民文化祭)が近づいてきました。本番の前にはステージでのリハーサルもあります。いつもは夜の部で練習している中学生・高校生や、ビオラ・チェロ・コントラバスのエキストラさん達も演奏に加わりました。独特の雰囲気に緊張感が高まります。
演奏会当日、いつもより少しカワイイ・カッコイイ洋服を着て本番のステージに臨みます。お客さんの前で演奏するのはドキドキするけど、先生がとても優しく楽しそうな顔で指揮をしてくださっているので、だんだん緊張もほぐれてきました。そして、子どもたちは本番で一番いい演奏ができました。演奏後のステージ裏の通路では、すれ違う方々からもれなくお褒めの言葉をいただいて、なんだか嬉しくなっちゃいました。あ、演奏会の度に娘さんに花を贈っているお父さまがいらっしゃいます。なんて素敵なのでしょう。
12月
12月にはクリスマス会があります。いつも練習している曲ではなく、クリスマスの曲をみんなで一緒に楽しく演奏します。プレゼント交換もあります。一番のオタノシミ!は「おやつタイム」。お母さま方が、お菓子やジュースを用意してくださいました。楽しくないわけがありません。また明日から練習がんばろう!
1月
次の演奏会は3月の【スプリング・コンサート】です。スプリング・コンサートは、他の演奏会とは違ってジュネス独自の定期演奏会です。全員で演奏する合奏に加えて、2人〜数人で演奏する重奏や、小学6年生以上の団員はソロ(独奏)にも挑戦します。
重奏の相手が決まると、次第に練習に熱が入ります。長崎OMURA室内合奏団から、バイオリンの齋藤先生がレッスンに来てくださいました。短い時間だけど、集中してレッスンを受けて子どもたちは確実に上達します。※西川先生のご勇退後は、齋藤先生には合奏もご指導いただいています。
2月
重奏では、そのパートを演奏するのは自分だけです。ということは、合奏とは違って自分が間違えればすぐに分かってしまいます。自分だけでなく、パートナーにも迷惑がかかってしまうから責任重大です。でも大丈夫。練習すれば、必ず楽しく弾けるようになります。楽しく弾けるようになれば、すなわち必ず上達しています。ということは、合奏でも上手く弾けるようになっているはずです。このように、少人数で演奏する重奏を経験することによって、子どもたちはメキメキ上達します。【西川語録】 
3月
いよいよ【スプリング・コンサート】本番の日が来ました。演奏する曲目が書かれたプログラムが印刷されて、受付でお客さまに配られています。今日のために、合奏も重奏もたくさん練習しました。ピアノの先生も一緒に練習してくださいました。午前中には、本番のプログラム通りに「ゲネプロ」もしました。連日子どもたちを指導されて、先生方は少しお疲れのご様子です。
コンサートが始まり、重奏の順番が回ってきました。本番では、2人でピタッと息が合った演奏を披露することができました。本当はちょっと間違っちゃったけど、まいっか。あ、お母さんやお父さんのピアノに合わせてバイオリンを弾いている団員がいます。親子で一緒に音楽ができるなんて、なんて羨ましい!、そしてとても感動します。それからやっぱり、上級生達はとても上手です。ソロでも重奏でも、バッハ、ヴィヴァルディ、モーツァルト、ベートーベン、シューベルト、メンデルスゾーン、ブラームス、チャイコフスキー、ドヴォルザークなど、かなり本格的なクラシック曲に挑戦しています。早くあんなふうにカッコよく弾けるようになりたいなあ。やがて全員の演奏が終わり、コンサートは無事終了。みんなで文化ホールを掃除したら、楽しいおやつタイムが待っています。
4月
4月になりました。6年生のお兄さん・お姉さん達は、小学校を卒業して中学生になりました。中学生になると、勉強や部活動が大変になり、なかなか土曜日午前の練習に参加することが難しくなってしまいます。
でも、中学生達本人も、もっとバイオリンを続けて、ジュネスのみんなと一緒に演奏したいという気持ちに変わりはありません。2014年から、そんな中学生達が集まりやすい時間に自発的に集まって、中高生練習(夜の部)が始まりました。もとより演奏は上手な中学生ですから、合奏の曲もこの夜の部で練習しておけば、リハーサルなど限られた時間でも小学生メンバーと合わせることができます。また、練習に出れずにやむを得ず一度は退会した中学生も、夜の部ならば来れるので、ジュネスに復帰することができました。
現在は小学生の団員も、いずれ必ず中学生になります。中学生になってもジュネスを続けられるような環境を、団員が自ら作ったことを本当に嬉しく思います。また、休日の夜にもかかわらず指導してくださる先生にも感謝します。そして中学生・高校生諸君には、今後も後輩達のよいお手本・目標となる役割を期待します。
5月
6月、8月と演奏会が続くので、演奏する曲を選ぶのはとても大変です。ジュネスのパート構成は、バイオリン(第1・第2)、数名のチェロ、そしてピアノですが、なにしろ世の中には、この構成にそのまま使えるスコア(総譜)はほぼ全く存在していません。人数の違いによる音量の問題や、新入団員用の第3バイオリンのことまで考えると、もうジュネス・オリジナルの楽譜を用意するほか手段はありません。
以前は、我らがマエストロ・西川先生が自ら名編曲者となって、手書きの楽譜を用意してくださっていました。西川先生のご勇退後は、ピアノ講師でもある元団員のお母さまが、この大変なお仕事を引き受けてくださっています。いつもジュネスの子どもたちらしい演奏に仕上がるのはもちろんのこと、時々 第2・第3バイオリンにもばっちり目立つメロディが割り当てられているのは、小さな団員にも楽しく弾いてほしいという編曲者のご配慮でしょう。このような編曲者のご苦労と、団員への思いと、温かいお人柄がぎゅっと詰まった楽譜に向き合う時、ジュネスの諸君は感謝と尊敬の気持ちを決して忘れてはいけません。もう一つ、このような体制を整え、ジュネスを運営してくださっているのも団員のお母さま方です。いつもありがとうございます。
6月
6月には「文化協会発表大会」があります。常連のお客さんの中には、毎回ジュネスの演奏を楽しみにしてくださっている方々もいらっしゃるそうです。演奏後の客席からの大きな拍手は、何よりも嬉しいご褒美です。
季節は梅雨ですが、ジュネスにとっては「ぼくたちの夏・わたしたちの夏」が近づいています。平和コンサートへ向けて、難しい曲に挑戦することになりました。練習がんばらなくっちゃ!。昨年9月に入団した新メンバーも、今ではかなり上達して合奏に欠かせない存在になっています。同じく平和コンサートへ向けて、町主催の「子どものための弦楽器講座」が始まりました。初めて楽器を握ったあの日から、もう一年なのですね。ジュネスと講座の練習が続いて、先生方はしばらく休む暇もありません。
7月
夏真っ盛り、平和コンサートが近づいてきて、ジュネス設立の主旨である「平和の継承」についても考える時期です。ジュネスの本拠地・長与町民文化ホールでは、平和コンサートへ向けてオーケストラ(弦楽アンサンブル)が結成され、リハーサルが始まりました。すでにジュネスからも数人送り出していますが、将来ジュネスからたくさんの子どもたちがオーケストラに入って、平和を受け継ぐ存在になってくれることを期待しています。【西川語録】
弦楽器講座でジュネスの入団説明会を行って、講座受講生の前で演奏しました。9月には新しいメンバーがたくさん入ってくれるといいなあ。
8月
平和を長与から発信するための「平和コンサート in ながよ」本番当日を迎えました。多くのお客さんの前で演奏する、ジュネスにとっては最も大きな舞台です。テレビや新聞の取材も来ています。中高生メンバーも集結して、この日のために難しい大曲を練習してきました。演奏会ではいつものことですが、子どもたちは本番で一番いい演奏を聴かせてくれます。毎回感動すると同時に、これでこの曲を演奏するのも最後かと思うと少し寂しい、とても複雑な気持ちになってしまいます。
兎にも角にも、平和コンサートの最後に出演者総出で「長与町町歌」と「ふるさと」を演奏し、音楽を演奏できる平和に感謝、ジュネスを続けられる長与町の環境に感謝、文化ホールスタッフの皆様に感謝、ジュネスを運営してくださるお母さま方に感謝、そしていつも熱心に指導してくださる指導者の先生方に感謝しながら、これでジュネスの一年が終わります。
弦楽器講座を受講したみなさんは、バイオリンを弾くととてもきれいな音が鳴ることが分かったと思います。また、本番の緊張感や、みんなで力を合わせる合奏、客席からの大きな拍手など、たくさんのことが経験できたと思います。もっときれいな音で演奏するため、もっと多くのことを経験するために、平和コンサートが終わった後もバイオリンを続けたいと思ったら、そして「ジュネスと一緒に演奏したい!」と思ったら、どうぞ思い切ってジュネスに入団してください。少し大変だけど、それ以上にとても楽しい一年間が待っています。



Jeunesse String Ensemble of Nagayo
Since 2009 summer

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